おばあの知恵は『化学』だった!?沖縄の暮らしが教科書になる一冊。
はいさーい! 本好きの皆さん、そして「理科はちょっと苦手…」という方にこそ、ぜひ手に取ってほしい一冊が入荷しました!
今回ご紹介するのは、岩波ジュニア新書から出版されている『めんそーれ!化学――おばあと学んだ理科授業』です。
📘 おばあたちの「生きる知恵」は、実は最高の「化学」だった!
著者の「ゲッチョ先生」こと盛口満さんが、沖縄の夜間中学で化学を教えることになった際に出会ったのは、戦争で学校へ通うことができなかった「おばあ」たちでした。
難しい数式や元素記号が並ぶ授業……かと思いきや、この本は全然違います!
舞台は教室を飛び出して、沖縄の暮らしそのものが教科書。
「ホットケーキは、なんでふくらむのかねぇ?」
「昔は廃油から石けんを作っていたよね」
「昔の食事はイモばかりだったけど、デンプンって何?」
おばあたちの口から次々と飛び出す昔話や、毎日の料理の話。実はそれらすべてが、立派な「化学」と繋がっていたんです。
🌺 沖縄県民にこそ読んでほしい理由
この本には、私たちが大切にしている「沖縄の心」と「生活の記憶」が詰まっています。
教科書の中の遠い世界の話ではなく、サトウキビ、イモ、石けん、そして灯(あか)りの思い出。 おばあたちが歩んできた苦労や、その中で育まれた知恵を「化学」という新しい視点で紐解いていく過程は、涙あり、笑いありで、胸に熱いものがこみ上げてきます。
まさに、**「いちゃりばちょーでー(一度会えば兄弟)」**のような温かさで、科学の世界に招待してくれる一冊です。
✍️ こんな方におすすめ!
「化学なんて暗記ばかりで面白くない」と思っている学生さん
(おばあたちの質問攻めに、きっとワクワクするはず!)
沖縄の歴史や文化を、新しい角度から知りたい方
身近な「料理」や「家事」の裏側に興味がある方
「勉強」という言葉の堅苦しさは一切ありません。
ページをめくれば、そこにはおばあたちの笑い声と、知的好奇心あふれる素敵な授業が待っています。
「60年間、まちかんてぃ(待ちわびていた)」
そんなおばあたちの学びに、あなたも一緒に「めんそーれ(いらっしゃい)!」
ぜひ、店頭の「沖縄本コーナー」でチェックしてみてくださいね!
【書籍情報】
書名:『めんそーれ!化学――おばあと学んだ理科授業』
著者:盛口 満
レーベル:岩波ジュニア新書
詳細はこちら:https://www.iwanami.co.jp/book/b427331.html





